20161201

とある男の渡米録 巻NO.【ni】

「夢の中の街のようだ」
神林長平著 『帝王の殻』より















さて!
渡米録第2回目!

デイビッドの家族に会いに
アメリカに行って来ましたよ!


ちなみにデイビッドってのは
私の義理の兄で
すげーいいヤツだ
よろしくな









〜回想再開〜



開かずの踏切と化した53番ゲート
あれから2時間待ってやっとこさ通過
さっそく海外旅行の洗礼を受ける

まあでも無事に乗れたし
それじゃ機長さんNYCまでヨロ!






がしかし
飛ばねえ









(※この機体の中央部分に太田がいます)

飛ばねえ飛行機はただの狭い座席だ…
あのポルコならきっとそう言う

私もそう思ったし実際にそうだった
ANAだろうがJALだろうがそうだ
飛ばねえ飛行機はただの狭い座席だ
乗客がCIAでもFBIでもそう思うはず
PTAやBPOだったら抗議しかねない
KGBだったら……やめとこ



私は心にそっと鍵をかけた
それが自然の反応というものだ









さらに1時間半待ってついに離陸!
 太田の心は解き放たれた



機内食のデザートにハーゲンダッツ

まさか高度数万メートル上空で
ハーゲンダッツ様の御姿を拝めるとは

さっきまで感じていたケツの痛み
成田へ置き去りにするほど喜ぶ太田は
中央から縁へ向かってスプーンを入れ
 それを半時計回りで繰り返しながら
全体を富士山型に整えて食べるのがクセ
大和スタイル
どうでもいい




 その他機内での様子は
ほとんど読んでいた本の実況になるから
割愛させていただく







なんやかんやあって
5時間押しのJFK空港着! 
えっここアメリカなの?!
ホントに!?


と疑いたくなったのは
いきなり『SUBWAY』だったから

うんまあSUBWAYはアメリカだけどさ
けれど福岡にもいっぱいあるからさ
だからさ「あれ?」って思ったのよ
「あれ?SUBWAYじゃん」って

手押し車のホットドッグ売りとか
プレッツェル売りの兄ちゃんとか
いきなりそういうのが来るのかな
って思ってたワケ







いろいろと確認するため外に出ると
おお!なんかアメリカっぽい!
タクシーがイエローキャブだ!


確かにアメリカっぽいけども
よくできた夢という可能性もある

ここ十数時間は寝てるのか起きてるのか
ちょっと分からない状況だったからだ
実際はまだ飛行機の中かも知れない







標識が英語だ!


これまでの経験からいって
私の夢に英語は出てきていない
なぜなら私は英語を理解していない


時差ボケで頭が弱っているが…
しかし夢ではないのかも知れない




そうだ時差!
たしかマイナス14時間だったよな
時計は……時計はどこだ…







時計がROLEXだ!


 時差を確認するまでもなく
間違いないここはアメリカだ
ROLEXならばアメリカだ
間違いない


 ついに降り立ったという訳だ私は
念願のアメリカに…



予約しているタクシーの運ちゃんを待つ







運ちゃん来ました
青いタクシーで
あれイエローキャブは?


まあでもね
日本の空港だって人力車は来ないし
もちろんNINJAやSAMURAIもいない
それと同じなんじゃないかなって
 日本人が勝手に作った偏見なんだって
タクシーの色だったり
ホットドッグやプレッツェルにしても
なんとなくそう思った

 
黒人だからって絶対に
HIPHOP好きとは限らないし
だけどこのでけえ運ちゃんは
車内でM.O.P.聴いてた
(知らない人はYOUTUBE!)

 やべえって思った
やべえリアルにブラザーじゃん
この話盛ってないですよ
流石だよアメリカ…





以下車窓からの眺め









(運ちゃんの後頭部)


(ふいに悪態をつきはじめるおねえさん)








お気づきの通り
ニューヨークは雨です



しかし晴れているよりも
曇りもしくは雨が降っている方が
よりニューヨークっぽいと感じるのは
なぜなのでしょう

雨が嫌いな私ですが
この日に限っていうと
雨でよかったと思ったのです






「これチップ込みの運賃だから」
とチップを拒む運ちゃんの懐に
無理やりチップをねじ込む太田家一行は
良くも悪くも典型的な日本人で
無事ホテルにチェックイン


腹へった
飯にしよう

ということで
いざ夜のニューヨークへ!







おお!


おお!


おお!



人がいっぱいいる!




夜天を突く高層ビル
闇を駆逐するネオン
人々はまるでピンボール
太田のスケール感覚は狂いはじめた


ただでさえ何もかもがデカいのに
その中に人がびっしりいる

みんな隙間を探しながら歩いていて
それぞれに何かしらの目的があるのか
と思うと少しだけ怖くなりますね

ここは地球の中心じゃないにしても
きっと中枢ではあるのかも知れない
 宇宙人が攻め入るのも頷ける

ちなみに上の画像の
半袖Tシャツ1枚で写っている
白人男性がデイビッド
この時は確か氷点下に近かった
これがアメリカが宇宙人に勝つ理由だ







YES!HOTDOG!

そうそうこれこれ
これが見たかった
映画で見たまんまだ

本音を言うと食べたかった
だけどデイビッドが頑張って
イイ感じの店を見つけてくれたし
だから写真だけにした
ホットドッグは今じゃない








何で英語ってカッコいいんだろう

私が英語を理解していないから
余計そう感じるのでしょうか

異国の日常に溶け込んでいる英語は
日本で見かける英語とは少しだけ
否……根本から違って見えたのです
 国境は言語の性質を変えるのか?










そろそろ目的地が近い。




〜回想中断〜




ようやくアメリカに着きましたね!
オラわくわくしてきたぞ!


さて!
太田は果たして無事に
夕食にありつくことができるのか?!
そして次の朝起きれんのか?!










次回
【自由の女神大作戦!】
乞うご期待!






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